少年非行の特徴とその対策について

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    少年非行の特徴とその対策について
     「少年非行」は昔も現在も存在し、社会においていつの時代も問題とされている。少年法では少年とは、20歳未満の者を「少年」と定義し、性別は問わないとしている。このように世間一般で言う少年達が起こす非行の特徴について、昔と現在と分け、比較しながらその対策について考えてみたい。
     まず、非行の心理についてだが、これはどの時代にも反映している事と考えられる。「非行」という病名があるわけではないが、心理学的に見れば、非行少年たちは心に問題を抱え、援助を必要とする者達である。いわゆる「心の病」である。心の様々な問題が生じたとき、それは3つの方向に表れる。一つは身体的であり、心身症や発熱など、体の不調となって表れる。二つ目は心であり、神経症(ノイローゼ)的な心の症状となって表れる。三つ目は行動である。それは不登校やひきこもり、家庭内暴力、いじめ等様々な問題行動となって表れるが、法に触れるような反社会的行為が非行である。非行とは、親や兄弟、また友人など周囲に居る人々から愛情を受けられない、屈折した愛情を受けてしまうなど、愛情に飢えた少年達の心のSOSサインということができる。本当は愛してほしいのに、甘えたいのに、それをうまく表現することができず、どうしようもなく不器用な少年達なのである。彼らは自分自身でも処理しきれない感情を言葉に表すことができず、非行という行動化(アクティングアウト)を起こしているのである。われわれ大人たちは、非行の行動化をいけない事としか見るのではなく、体調不良を表すサインを単純に病気だと判断するのではないのと同様に、それぞれの心の問題を表すサインとして、慎重に判断し対処していかなければならない。
     非行少年の家庭環境はいくつかに分類される。まずは母性的な世話(愛情)をうけられずに成長してきた環境だ。人は自分が愛されているという実感を持つ事で、自分自身を愛することができ、人への思いやりを持つこともできる。そして、人からの愛情の土台があってはじめて、自分をコントロールする力(自己統制力)を育てることができる。またそれとは逆に、過剰な愛情を注がれながら育つ環境もある。こどもは甘やかせればよいのではない。父性的厳しさもまた必要である。
    非行少年の中には我慢する訓練をうけないまま成長してしまった者もいる。このような少年達は内的で依存的、勉強ができても自信を持てない者が多い。そして、思春期になってはじめて様々な困難に直面し、乗り越える力がない自分の弱さに戸惑ってしまう者もいる。また一方で、自分が悪いことをしているのに、誰も自分を叱り、止めてくれないことに激しい憤りと悲しみを感じる者もいる。彼らは、誰も自分のために本気になってくれないと絶望感、空虚感を感じてしまう。また過保護などにより、束縛され窮屈な思いをし、自分の自由を奪われ、次第に自分の意思を持つこと、または表出することをしなくなってしまう者もいる。いずれにせよ、非行が起こる要因として、家庭環境というのは大きな割合を占めている。また現在のマスメディアは、現代的な優等生のいきなり型犯罪などを大きく取り上げるが、非行の心理から見ると、どの時代でも共通して考えられることだと思われる。
     なお、非行にはその時代の社会環境も大きく影響する。ただし背景が違えば非行内容も違う。今から20年~30年程前は、戦後の復興に伴う急速な経済成長により経済、社会ともに安定期を迎え、人々は日々の生活に多少のゆとりができたが、少年非行は増加し始め、第3の非行のピークを形成した。この頃の、殺人、強

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    少年非行の特徴とその対策について
     「少年非行」は昔も現在も存在し、社会においていつの時代も問題とされている。少年法では少年とは、20歳未満の者を「少年」と定義し、性別は問わないとしている。このように世間一般で言う少年達が起こす非行の特徴について、昔と現在と分け、比較しながらその対策について考えてみたい。
     まず、非行の心理についてだが、これはどの時代にも反映している事と考えられる。「非行」という病名があるわけではないが、心理学的に見れば、非行少年たちは心に問題を抱え、援助を必要とする者達である。いわゆる「心の病」である。心の様々な問題が生じたとき、それは3つの方向に表れる。一つは身体的であり、心身症や発熱など、体の不調となって表れる。二つ目は心であり、神経症(ノイローゼ)的な心の症状となって表れる。三つ目は行動である。それは不登校やひきこもり、家庭内暴力、いじめ等様々な問題行動となって表れるが、法に触れるような反社会的行為が非行である。非行とは、親や兄弟、また友人など周囲に居る人々から愛情を受けられない、屈折した愛情を受けてしまうなど、愛情に飢えた少年達の心のSOSサインということが..

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