温暖化と病虫害の北上について

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    温暖化との関係
     地球温暖化により、平均気温の上昇、降水形態の変化が発生する。それにより、農作物への病虫害が変化していくことが予想される。
     例えば、糸状菌や細菌等はそれぞれ増殖に適した温度域を持っているので、温度条件は病害の発生に大きく影響する。
    また、湿度や降雨の影響も大きいが、果樹病原菌は各種果樹への種特異性が大きく、伝染環や発病時期など果樹のステージに大きく依存することから発生地域の移動が予想される。また、温暖化による果樹栽培の移動とともに病害の発生地域の移動が予想される。落葉果樹の南限では病害によって淘汰され、南限が北上し、常緑果樹では北限が北上するとともに南方の病害が北上することが予想される。
    昆虫媒介性の病害は媒介昆虫の分布拡大が病害拡大に大きく貢献し、カンキツグリーニング病などの本州未発生の病害の北上が懸念される。
    果樹害虫である昆虫、ダニ類は変温動物であり、様々な気象要因の中で温度の影響は最も大きい。直接的な影響として、分布の北上、冬季死亡率の低下、春の出現の早期化、年間発生世代数の増加があげられる。
    つまり、害虫の発育速度や生存率は温度に依存して変化するということだ...

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