ロールズの正義論

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    課題2
    2,ロールズについて著作を読み、正義論など彼の思想についてまとめなさい。
    1971年、20世紀アメリカを代表する政治哲学者、道徳哲学者であるジョン・ロールズが『正義論』を発表した。当時のアメリカはまさに激動の時代であった。60年代を揺るがした公民権運動、ベトナム反戦運動、学生反乱がそれぞれ《平等》《自由》《真理》という建国の理念―――「われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福追求の含まれることを信ずる」(1776年アメリカ独立宣言)―――の形骸化をラディカルに告発した直後であり、多くのアメリカ市民に正義を求める心が息づいていたのである。そのためか、『正義論』は予想をはるかに越えた広範な読者の関心を惹きつけた。当レポートでは、ロールズの正義論の集大成ともいえる『正義論』から彼の思想について考察する。
    以下に『正義論』の概略をまとめる。
    『正義論』の目次は以下の通りである。
    第一部 理論
     第一章 公正としての正義
     第二章 正義の諸原理
     第三章 原初状態
    第二部 諸制度
     第四章 平等な自由
     第五章 分配の正義
     第六章 義務と責務
    第三部 諸目的
     第七章 合理性としての〈善さ〉
     第八章 正義感覚
     第九章 正義の善
    内容的には、大きく三つの柱から構成されている。
    (1)正義の理論的意義
    ここでは、「正義」という価値が社会にとってどういう意味を持つかが理論的に確立されている。すなわち、正義とは、秩序ある公正な社会における人々の社会的協働を可能にするものとして、協働の利益の分配のしかたについての公正な基本ルールであって、公正としての正義は社会制度の徳目(望ましい性能)として最高位にあるものである。ロールズは「正義は善に優先する」と盛んに強調するが、これは、一般的な意味において正義が最高の価値だからではない。ロールズが考えていたのは、潜在的な対立の契機をはらむ異なる善の構想をもつ諸個人にたいして、単一の秩序ある社会を成立させるためには、そうした善のレベルを超えた上位のレベルに何らかの規範的原理が定立されなければならないということであった。ただし、神あるいはそれに匹敵するさまざまな超越的なものや、国家や民族のような実体化された集合的なものも、個人レベルの価値を超えるものとして社会を秩序づける規範的原理になりうる。むろん、ロールズの理論はそういう文化的あるいは伝統的な超越的存在に頼ることはしない。文化的あるいは伝統的な制約を超えて、なおかつ人々を共同の社会につなぎとめる規範的原理を探求すること、それが「正義の理論」の名においてロールズがおこなったことであり、そうした探求が志向している先にある価値を「正義」と呼んだのである。われわれが一般的に考える「正義」の意味とは全く異なることは明白であろう。
    (2)正義の原理の導出論
    ここでは、具体的な「正義の原理」が導出される仕方が述べられている。まず、原初状態というある架空の状況が設定されている。原初状態とは、「何が公正な規範的原理化」について人々が合意に達することができるような架空の社会的場面としてロールズが想定したものであり、そこでの最大の特徴は、人々には「無知のヴェール」がかかっているということである。これは、自分について知っていること、特に、を知らないことにするような不思議なヴェールである。それによって人々にはさまざまな出身、資源、才能のちがいがありうることは知っているのだが、自分がその中のどれ

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    課題2
    2,ロールズについて著作を読み、正義論など彼の思想についてまとめなさい。
    1971年、20世紀アメリカを代表する政治哲学者、道徳哲学者であるジョン・ロールズが『正義論』を発表した。当時のアメリカはまさに激動の時代であった。60年代を揺るがした公民権運動、ベトナム反戦運動、学生反乱がそれぞれ《平等》《自由》《真理》という建国の理念―――「われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福追求の含まれることを信ずる」(1776年アメリカ独立宣言)―――の形骸化をラディカルに告発した直後であり、多くのアメリカ市民に正義を求める心が息づいていたのである。そのためか、『正義論』は予想をはるかに越えた広範な読者の関心を惹きつけた。当レポートでは、ロールズの正義論の集大成ともいえる『正義論』から彼の思想について考察する。
    以下に『正義論』の概略をまとめる。
    『正義論』の目次は以下の通りである。
    第一部 理論
     第一章 公正としての正義
     第二章 正義の諸原理
     第三章 原初状態
    第二部 諸制度
     第四章..

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