連関資料 :: 障害児の生理と病理 設題1

資料:4件

  • 障害生理病理1設題
  • 「神経系の仕組みと働きについて説明せよ。」  人類の脳には、およそ10億年にもおよぶ生物進化の長い歴史的背景がある。この地球上に出現した無数の生物が、それぞれの環境に適応しながら生きていくためには、外界の情報を的確に把握し、内容的な自らの生物機能との調和を保つ必要があった。そのために生まれたのが神経系である。  人間の心身障害の身体的背景として、中枢神経と末梢神経とから成る神経系の障害は、とくに理解しておくとが必要である。  まず神経系の仕組みと働きについて述べていきたいと思う。  神経系は、中枢神経と末梢神経とに大別される。  中枢神経には、大脳と脊髄があり、大脳は頭蓋骨、脊髄は脊髄骨という頑丈な容器の中で保護されている。  脳は、中枢神経の中枢であり、人間らしく生きるために、他の動物と比べて大きい。大脳半球は、左右対象で表縁に多くのしわがある。皮質はさまざまな神経細胞によっておおわれている。  さて、大脳の機能について説明する。  大脳には、運動中枢と知覚中枢とがある。肌で触れ、近く中枢に伝わって来たものが、脳のいろいろな所によって判断され、運動中枢を通って、神経に戻る。そのために大脳には五感の中枢が集まっている所なのである。 (視・聴・味・触・臭)   前葉頭は大脳の前の部分で、大脳全体の41%をしめる。この部分は、もっとも人間らしい働きである創造活動をいとなむ場所である。前葉頭の連合野は人間にとって最高の精神機能である創造性と深い関係があり、その底面は古い皮質であるが意欲や感情の働きと関係が深い。  頭頂葉を損なわれると、それまでよく知っていたはず の対象認知が障害される。ものごとを系統立ててまっとめる働きをすると考えられている。体制性感覚野には身体各部の皮膚感覚が局在されている。  視覚中枢は、後頭葉にあり目の網膜に映った像はここで認知される。   聴覚の中枢は、側頭葉にあり、海馬や脳弓などを含めて、記憶の蓄積されるところといわれている。  言語中枢は、大脳半球に局在する機能のうち、右利きなら左半球、右半球に局在するケースは2%ぐらいである。  大脳は、大きく3つに分けられる。  新皮質は、大脳の90%で聴視触と運動中枢がある。言葉や創造性思考の能力があり、これは人間にだけ発達している。  あとの二つは、古皮質と旧皮質といいこれを合わせて辺縁皮質という。辺縁皮質は、新皮質とともに大脳の三 皮質といい構造的にも機能的にもそれぞれ性格を異にしている。系統発生的には旧→古→新の順で新しくなる。動物が高等になればなるほど、新皮質の割合はたかくなるが、「たくましく生きてゆく」ためには、旧古皮質の大脳辺縁系の働きを欠くことができない。  本能に結びついた行動、個体を維持するための食行動・性行動などと深い関係をもつ。人間の本能的な欲求は、視床下部で発現し、辺縁皮質が調整すると言われているからである。  もう一つの中枢神経である脊髄は、背骨の中におさまっていて、大脳と末梢神経を結んでいる。白くて細長い、長さ約45cmの円柱の神経索で重さは約40g前後である。前角には運動性の神経細胞が集まっている。後角には皮膚や筋からの知覚を受け取る知覚性の神経細胞が集まっていて、知覚のインパルスは脊髄のうしろから入って白室の繊維を上行して脳に達するか、または灰白質 に入り、前角の神経細胞に伝えられて反射を引き起こす。 以上に述べてきた中枢神経の働きが、生のいとなみとどのように結びついているか。 生きている→   反射活動・調整作用 脳幹・脊髄系 生きていく→たくましく
  • 障害児の生理と病理 第1設題 佛教大学 通信教育
  • 550 販売中 2008/07/06
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