複式学級が生き残るためには

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    資料紹介

    本論文では「単式学級に劣らない、複式学級の指導」をテーマに、はじめに複式学級の構造・指導法、単式学級に対して異端とみなされるようになった歴史的な背景を検証し、メリット・デメリットをまとめる。それによって、これから取り組むことのできそうな伸ばすべき長所や改善点を見つけ出し、どのような手段を持ってそれらを改善していくかを、実際の授業実践や研究論文などの検討を通して、考察していくことを目標とする。
     これを考察していく上で、第1章では複式学級についての基本的指導方法、学級の概念の誕生背景、複式学級のメリット・デメリットなどを、単式学級との比較も交えながら説明する。第2章では、実際の複式学級の取り組みを検証すべく、昨年私が教育実地研究で「離島教育研究班」として訪れた対馬市立豆酘小学校と長崎大学教育学部付属小学校での実践を取り上げる。この2校の実践からより具体的な複式学級の研究を進めるとともに、実際の現場から見えてくる課題も検証する。第3章では、へき地教育の質を高めるために近年取り組まれている遠隔共同学習や、教職課程での複式学級講義などの実践を複式学級のデメリットに照らし合わせながら検証し、最後に私の意見を終章として述べる。

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    序 章 本稿の目的
     本稿で主に扱う題材、それは「複式学級」についてである。複式学級とは離島・山村などのへき地にある「へき地学校」においてよく見られる学級である。国が定める学級編成基準に「小学校の学級は、同学年の児童で編制するものとする。ただし、特別の事情があるときは、数学年の児童を一学級に編制することができる。」 とあるが、これに照らし合わせ、児童数が著しく少ないという「特別の事情」があって、複数の学年で一学級を構成している。この学級のことを複式学級と呼ぶ。またそれに対して、一つの学年で編成される学級を「単式学級」と呼ぶ。
    近年、へき地においては過疎化が進み、それに全国的な少子化の効果が伴い、義務教育を受けるべき児童数が年々減少していく傾向にある。全国の学級数も10年前と比べると約1万も減ってしまった(表1)。以下の表1を見ていただきたい。
    *表1 過去10年間の全国の小学校における編成別(単式・複式)学級数   計 単式学級 複式学級 平成11年 261,899 254,906 6,993 平成12年 257,330 250,252 7,078 平成13年 253,693 246,..

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