新優生学とジェンダー

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    新優生学とジェンダー
     果たしていわゆる出生前診断において、胎児が障害をもつ場合(あるいは同性愛傾向や性同一性障害と置き換えることも可能であるが)、中絶が許されるか、という問題について、ジェンダー論の立場からはどのような答えが可能なのだろうか。
     このような場合に中絶を許容する考えは、新優生学と呼ばれる。優生学(eugenics)といえば、ナチス・ドイツが推進した、健全なる国民の名のもとに、障害者や同性愛者など、政権により劣位にあるとされた形質の遺伝子を根絶するという、今では悪名高き思想である。しかし、ここで言われているのは、個人の「自由な」自己決定に基づく、あるいはそれを尊重するためのものである。従って、国家によるのでなく、個人の意思決定に基づくなら、優生学は正当化されるか、と問題を言い換えることもできる。
     この場合、自己決定の主体となるのは、生む性としての「女性」である。(なお私はMTFトランスジェンダーとして、妊娠するというより妊娠させる側の身体を持つ、従ってこの問題については当事者ではないことは予めお断りしておく。)なにゆえに自己決定ということが主張されるかといえば、障害をも..

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