保育児童学概論

閲覧数1,759
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    乳幼児期における愛着と自立について
     乳幼児期は、生後0日から小学校就学までの子供のことをいい、母と子の基本的信頼(basic trust)は、生後一年間の母子関係によって形成される。 ボウルビィが、『乳幼児に与えられる母親の愛がパーソナリティーの正常』と述べるように、乳幼児期はとても重要な時期で、人生の原点ともいえる。
    ここでは、そのなかでも愛着と自立の育ちに関して、親や保育者が、どのような関係を築きながら、育てるものとしての営みを行っているかについてまとめる。
     愛着のよくある意味は、仏教の煩悩の一つ。愛執ともいう。世俗的な欲望を捨てきれず、愛情にとらわれ執着すること。特に、無情の免れない事を悟らずに、苦の多き現世に執着する事を愛着生死という。他人や動物などに対して築く特別の情緒的な結びつきや、幼児期までの子どもと育児する側との間に形成される母子関係を中心とした情緒的な結びつきという意味で使われる。また、慣れ親しんだものに、心を強く引きつけられ、離れたくなくなるという意味でも使用される。
     生まれたばかりの子どもにとって、最も安心でき、かつ心を許せる場所、絶対的信頼を置ける場所が安...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。