歴史学講義3(史像の組み立て方、実証性、王権の自立と自律)

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    歴史学講義3(史像の組み立て方、実証性、王権の自立と自律)
    日本の中世史に自由を求めたことがない。(ようにみえる)
    網野喜彦「無縁」=自由(中世では勝手気ままという悪い意味)
    権力と無縁な場所が自由だったのではという説
    寺院など権力と関係を持たない。女性は戦争に連れて行かれない。遊郭は特殊な世界=無縁=中世的な自由

    それは違う!
    西洋哲学の自由は素晴らしい意味で使われる。しかし遊女は自由だったの?女性は戦国時代殺されているじゃん。
    網野は中世に自由や明るさや人間らしさ、簡単にいうと「素晴らしい世界」を見出そうとする。網野銀行を経営するほどに富裕、かつ官僚や実業家など人材を輩出する名家に生まれ、郷里の誇り、抜群の秀才でとおしてきた彼は「強い人間」だったのではないかと思う。強靭な網野には、奔放な中世はたしかに輝いて見えたのだろう。だがなにかにつけ「弱い」わたしにとって中世は「イヤな時代」でしかない。自分を守るものは自分だけ。権力も法も権利を認めてくれない、苛酷な「武」の世界。
    なぜかくも認識が異なるのだろう。その疑問に「実証性」が手を挙げる。網野の語る史像には、またその基礎となる史実に...

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