山折哲雄『悪と日本人』まとめ

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    悪と日本人 山折哲雄 菊池寛
    『恩讐の彼方に』『ある抗議書』
    折口は民俗学を「心意伝承」「周期伝承」「造形伝承」の三つの分野に区分。周期伝承というのはたとえば年中行事を指し、造形伝承はかまど・門・刀など造形された民族構築物や民具をいう。そして三分野のうちで彼がもっとも重視したのが心意伝承。なぜなら周期伝承や造形伝承は変化し、衰滅する性格をその内にもっているのに対し、心意伝承は人々の心の中に残存し、社会や制度の内部にも目に見えない影響の爪あとを残しているものだから。
    仏教は、歴史がわれわれに示す唯一の「現実主義的」な宗教である。仏教は「罪をなくせ」とはもはや主張しない。現実に認めるべきものを認め、「苦をなくせ」と主張する。仏教はすでに、精神的な概念の自己欺瞞を脱却している。そしてここにこそ仏教とキリスト教の根本的な区別がある。仏教は「善悪の彼岸」にあるのだ。
    ここで彼が「善悪の彼岸」と言っているところに注目しよう。いっさいの煩悩の滅却を究極の目標として、善悪の境界を乗り越えようとするところに、仏教の「無神論」的性格が露になる。善悪の境界を乗り越えることによって、善の有効性を否定し、悪と罪..

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