《外反肘、内反肘》

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    内容説明

    外反肘、内反肘についての概要をまとめたもの

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    外反肘
                整形外科学p、141~143
                      
    ①病態
    肘関節は肘伸展、回外位で上腕骨軸と前腕軸のなす角度(humeral-elbow-wrist angle;HEW、またはcarrying angle;CA)は生理的に約5~15°外反位にある。これ以上の角度で外反位にある肘を外反肘という。CAは個人差があり健側と比べて5°以上の差があると病的な変形である。(参考文献①より)
    ②原因
     先天的な原因と後天的な原因がある。
    生下時から発育期にかけての先天的な外反肘は先天性橈尺骨癒合症や先天性橈側頭脱臼例にみられる。
     ほとんどの外反肘は後天的で、肘関節外傷に起因する。上腕側では上腕骨遠位の骨端線損傷、変形治癒、偽関節、前腕側では橈骨頭の損傷が原因である。
     Ⅰ骨端線損傷:上腕骨小頭骨端線の成長障害の結果、上腕骨遠位端が外反変形を示す。上腕骨外顆骨折はSalter-Harris TypeⅣ骨折で、骨端線損傷を伴い外反肘の原因となる。上腕骨顆上骨折で小頭外側骨端線損傷の結果、成長障害を生じて外反肘変形を後遺する。
     Ⅱ変形治癒:上腕骨顆上、...