国文学史Ⅰ①分冊

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     中古時代の文学の特質は、漢詩・漢文が上代の時代に引き続き栄える一方で、和歌が漢詩と対等の位置を占めるようになっていった。そして、女性による平仮名が成立し、仮名による表現が盛んとなるに従い、歌合せなどの、公的な場での和歌が次第に多く認められるようになった。
     こういった文学的な時代背景の中、延喜五(九〇五)年、醍醐天皇の勅命によって我が国初めての勅撰和歌集である「古今和歌集」が編纂された。これは、天皇が勅命を出し国家事業として和歌集を編むという伝統を確立した書でもあり、後の平安中期の国風文化確立にも大きく寄与した作品である。紀貫之、紀友則、凡河内躬恒、壬生忠岑らが撰者として編集にあたり、「読人しらずの時代」から六歌仙時代、撰者らの時代までの約百四十年間の名歌千百首が集められている。歌集の中で最も多いのは、四季の自然の歌や、恋歌であり、前代以来の枕詞、序詞のほかに、新たに掛詞、縁語、見立て、擬人法、歌枕などの斬新な表現技法も生み出された。また、紀貫之の歌である「桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける」からもわかるように、時間の推移を取り込む表現も多く見られるのが特徴である。
    さ..

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