貨幣とコミュニティ

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    「貨幣とコミュニティ」
    2002年EUでは共通通貨ユーロが登場した。経済規模では米ドルに次ぐ世界第二位の超国家的通貨の誕生であった。また、ASEANではアジアにおける共通通貨を作ろうとする議論も始まっている。このような、国家を結びコミュニティを形成する超国家通貨の働きや問題について、貨幣の登場以前のコミュニティと、登場後のコミュニティを比較し貨幣の役割を検討しながら、述べる。
     まず、貨幣が登場する以前のコミュニティを考えてみたい。もちろん、人々の生活は自給自足が基本であった。その中でも、互いに必要なものを手に入れるために、人々は物と物との交換を始める。物々交換は、協力であり、助け合いであり、何らかの関係性が成立しており、コミュニティ形成であるといえる。しかし、この物々交換には、貨幣を媒介としないため、非常に大きな問題点を抱えている。それは、欲望の二重の一致の困難性という点である。ある人の欲しているものを、別の人が有していて、かつ、別の人の欲しているものを、ある人が有していて、交換に応じる準備が互いにある、という時にのみしか、取引は成立しないという点である。反対に物々交換の成立はこのよ...

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    2009/01/07 12:54 (15年3ヶ月前)

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