言葉の持つ美点には、簡潔、新鮮もしくは独創性、正確、活気などがある。その中でも
特に正確さ、すなわち、自分の言いたいと思うことを精密に述べる能力について、本稿で
は述べていきたいと思う。
正確さの基礎は、単語と単語との細かい差別に対する配慮である。一つの単語には、辞
書に出ている意味以外にも、我々の心に余分な思想や感情を浮かばせることがあり、これ
らは「連想」と呼ばれている。さらに、単語の「意味」という言葉を、一つの単語が人の
心に伝えるすべてのものを指すように用いることもある。それは「表示」と「暗示」とい
う一対の用語であり、一つの単語は、それを知っているあらゆる人々に同一のものを「表
示」し、その単語を聞く人の過去の経験に応じて異なったものを「暗示」する。英語には
たくさんの同義語が発達したが、そういった単語の意味の間に細かい差別をつけるには、
二つの方法がある。一つは、二つ以上の単語の「表示」の相違、つまり辞書で学べる相違
である。この相違は人が知っているか知らないか、のどちらかである。そしてもう一つは、
単語の「暗示」または「連想」の間の相違である。二つの単語は、狭義の「意味..