援助行動の中での自己決定とは

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    援助行動の中での自己決定とは
    1.QOLについて
    QOL(qualityoflife)は,生活の質あるいは生命(いのち)の質と訳されている。わが国では高度経済成長の結果,生活のレベルがある程度成熟していることから,人々の生活の質を問うべきであるという考え方が生まれてきた。QOLはそういう意味からも「生活の質」として一般的な通念となっている。しかし本来,QOLとはそうした経済的な概念ではなく,人々の精神的、具体的な事象に基づく考えである。
     たとえば医学のめざましい進歩に伴い,高度技術化を伴った専門分化が進むなかで,医療(福祉)側のみの価値判断によって,患者・障害者の治療やリハビリテーションが進められる傾向が顕著になっていることをまず押さえておきたい。このことが,患者・障害者や家族の価値観と相いれないものになることを認識しなければならないのである。
     医療や福祉の業務に携わる者は,患者・障害者にかかわりをもつ際に医療の常識に流され,本人の言い分や都合を二の次にする傾向がある。医療への同一化がむしろ強調され,本人不在の処遇を推し進めてきたことに対して強い反省を加えなければならない。本人不...

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