資源エネルギー論課題

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    資源エネルギー論 課題

    COM(Coal Oil Mixture)とは、「石油石炭混合燃料」のことで、固体の石炭を液体の重油と同じように輸送し貯蔵できるように、数十㎛程度に微粉砕した石炭を重油と均一に混ぜたものである。その混合割合は一般に重量比で、1:1程度である。

    COMの問題点は、微粉炭を重油中にうまく懸濁安定分散させ均質を保たせるかということと、石炭の混合比率をできるだけ上げることである。これは、時間の経過とともに微粉炭が分離・沈降することにより、輸送上のトラブルが発生し、またそのため発熱量が変動して燃焼制御上の問題が発生するのを未然に防ぐためのものである。そのための方法としては、界面活性剤による分散の安定化、 水を加える、超微粉砕炭 COM (ultra fine COM)などがある。COMとは燃焼に都合の良い石炭と重油の組合せであるため、CWMより一歩先に技術的検討が開始されたが、重油を必要とすることがかえって問題となり、普及には至らなかった。

    さらにCOMは重油以外の石油(軽油や原油)と石炭との組み合わせも研究されている。
    CWM(Coal Water Mixture)とは、「石炭・水スラリー混合燃料」の略である。COMと同じような性質であり、石炭をミルで3㎛以下にし、水と混合し、均一に混ぜたものである。自然発火や粉塵飛散の問題もなく、扱いやすい流体として取扱うことが出来る利点を持っている。高濃度のCWMは、石炭の粒子径分布の研究や分散剤などの添加剤の開発によって、加える水を少なくしても流動性と安定性が保たれ、脱水することなく直接燃焼することが可能である。ごく少量の添加剤を加えることによって、ある特定の粒子径分布を有する石炭粒子が、約70%の重量濃度で均一に分散する、安定な石炭・水スラリーを実現することが出来る。

    CWMの問題点も、COMと同様であり、時間とともに微粉炭が分離・沈殿してしまうことなどがあげられる。

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