金融論 分冊1

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    マネーの果たす役割として、次の3つが指摘されている。第1は、いかなる財とも交換しうる媒体(a medium of exchange)の提供である。物々交換の世の中であれば、自分の売りたい物を欲し、かつ自分の欲しい物を持っている人を探さねばらなく、時間がいくらあっても足りない。財の購入または売却にあたって、見返りに相手に渡したり、相手から貰ったりするものがマネーである。これが交換手段としマネーの本質的役割である。第2の機能は計算単位(a unit account)の提供で、これは個別商品の値段を共通の尺度で表すことにより、種々の複雑な経済計算を可能にした。第3の役割はマネーが価値の保蔵(a store of value)に使いえるということだ。例えば今月もらった給料を使わず、その購買力を来月に持ち越し、貯金に回すなどである。資産的性格は同時にマネーの財と財の交換の媒体ともなる第1の役割の裏付けにもなっており、もしマネーを受け取った瞬間に価値が蒸発してしまうなら、誰も自分の売りたい商品と交換にマネーを受け取ろうとはしないだろう。マネーの価値保蔵手段として債権、株式、不動産など数多くありマネ...

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