温暖化が環境に及ぼす影響について

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       「温暖化が環境に及ぼす影響について」
     温暖化とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが増加することにより、地球上の熱が宇宙空間へ発散されにくくなり、地球表面の温度が上昇していく現象であり、過去100年間に世界平均気温は0.74℃上昇し、今世紀末には現在より1.1~6.4℃上昇するといわれている。現代社会における温暖化は人為的なものであり、二酸化炭素の排出などの温室効果ガスが主な原因とされている。地球温暖化は、気温や水温を変化させ、海水面上昇、また降水量および降雪量の変化やそのパターン変化を引き起こすと考えられている。さらに、洪水や旱魃、酷暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加・増強させる可能性がある。また生物種の大規模な絶滅を引き起こす可能性も指摘されている。
     温暖化が及ぼす影響として代表的なものが、自然環境に及ぼす影響である。温暖化が進行し、気温の異常上昇や海面の上昇、さらに海水温度の上昇などが続けば、陸上に生息する生物のみならず海面下に生息する生物にも影響を及ぼすこととなる。その代表的な例として、生物の生息地域の変化があげられる。現在においても。北極の氷が溶けて海面が上昇していることで、ホッキョクグマやペンギン、アザラシなどの生息地域が狭まっていることが問題となっているが、今後温暖化が進めば魚や陸上の生物の生息地域も狭まり、全生態系のうちの何割かは絶滅する危険性が予測されている。また、生物だけでなく植物に関しても同様のことが危惧されている。わが国を例としてあげれば、豪雨の増加、農業用水の不足、植生の変化、干潟や砂浜の消滅、地下水位の上昇、ブナ林分布域の大幅減少や農業への深刻な影響が予測されており、わが国における産業にも多大な影響を及ぼすことが理解できる。
    温暖化が及ぼす影響は自然環境だけに限られたものではなく、人間社会にも多大な影響を与える。その代表的なものが、熱帯低気圧、嵐や集中豪雨に伴う物的・人的・経済的被害の増加、気候の変化による健康への影響および生活の変化、低緯度のマラリアなどの感染症の拡大、雪解け水に依存する水資源の枯渇 農業、漁業などを通じた食料事情の悪化、水資源や食糧事情の悪化による難民の発生、大規模な移住、永久凍土の融解による建造物の破壊、などである。これらの人的環境への被害が拡大すれば、地球上に人類が生息することは非常に困難となり、そのほかの生態系の絶滅とともに人類もほぼ絶滅してしまうと考えられる。
    現代社会において、人類が生活するための便利さを求め続けたことにより、その暮らしは豊かで生活しやすい環境が築かれたが、その結果人類が生活し、また全生態系が生息するこの地球が滅亡の危機にさらされることとなった。これを防ぐためには、一部の人間が環境保護を考えるのではなく、生命の危機を全人類でともに考え、保護政策を打ち出さなければならないのである。
       R3F 大岡 曜一郎

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