『センポスギハアラ』論

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    劇団銅鑼様

     先日は近来にない素晴らしい演技を見せていただき(都合5回不覚の涙を流しました)ありがとうございました。観劇後何人かの先生方と話し合い、劇評の範疇に入るほどおおげさなものではありませんが、貴作品を初めて鑑賞した10年前の演出と比較などして、何点か感想めいたことを順不同に書いてみます。演劇にはズブの素人の手前勝手な世迷い言として寛大に軽く一蹴笑殺していただければ幸いです。
    1.ラストは前に比べて劇的に変わりましたね。何回かの公演を経た上で出した暫定的な結論があの形なんでしょうが、私は(初演当時の好印象が強すぎたのか)センポを舞台に出すのは感心しません。ひとつには幕切れに相応しくない歯切れの悪さを感じたからです。以前みたいにすぱっと終わったほうが暗示的だし余韻があって良かったのではないでしょうか。生徒の中にはまだこれから話が続くのかと勘違いした者もいました。あの命のビザは客席に座っている観客の向けてばっと開いて見せてこそ優れた劇的効果(あなたならセンポになれますかと言わんばかりにあたかも観客自身がセンポの立場に置かれたような錯覚を感じさせる)が期待できたのではないでしょうか。...

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