93回薬剤師国家試験問133

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    93回問133
    抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    プロプラノロールは、交感神経緊張による不整脈に有効である。
    ベラパミルは、房室伝導を抑制し、上室性頻拍を抑制する。
    ジソピラミドは、Ca2+チャネルを遮断し、心筋の興奮性を低下させる。
    メキシレチンは、Na+チャネルとK+チャネルを遮断し、活動電位持続時間を延長する。
    アミオダロンは、K+チャネルを遮断し、QT延長を引き起こす。
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 2
    ○ プロプラノロールは、非選択性アドレナリンβ受容体遮断薬であり、交感神経緊張による不整脈に有効である。
    ○ ベラパミルは、心筋に作用しやすいL型カルシウムチャネル遮断薬であり、房室結節に存在するL型カルシウムチャネルを遮断することで房室伝導を抑制し、上室性頻拍を抑制する。
    × ジソピラミドは、Na+チャネルを遮断し、心筋の興奮性を低下させる。
    × メキシレチンは、Na+チャネルを遮断し、活動電位持続時間を延長する。なお、メキシレチンには、K+チャネル遮断作用はない。
    ○ アミオダロンは、K+チャネルを遮断することで、活動電位持続時間を延長するので、抗不整脈薬として用いられる。このように、活動電位持続時間を延長する薬物は、QT延長を引き起こすやすい。

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