85回薬剤師国家試験問135

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    85回問135
    腎機能に影響する次の薬物の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    トリクロルメチアジドは、低K+血症、高尿酸血症、耐糖能低下などをもたらすことがある。
    スピロノラクトンは、アルドステロン依存性のNa+-K+交換系を抑制し、利尿を起こす。
    アセタゾラミドは、遠位尿細管に作用して、H+-K+交換系を抑制する。
    フロセミドは、ヘンレ係蹄下行脚において、Na+-K+-2Cl-の共輸送を阻害する。
    エタクリン酸は、遠位尿細管腔に到達するNa+の増大により、K+の排泄を低下させる。
      1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e)
    解答 1
    ○ チアジド系利尿薬であるトリクロルメチアジドは、低K+血症、高尿酸血症、耐糖能低下などをもたらすことがある。
    ○ カリウム保持性利尿薬であるスピロノラクトンは、遠位尿細管及び集合管に存在するアルドステロン依存性のNa+-K+交換系を抑制し、利尿を起こす。
    × アセタゾラミドは、近位尿細管に作用して、炭酸脱水酵素を阻害することでNa+-H+交換系を抑制する。
    × ループ利尿薬であるフロセミドは、ヘンレ係蹄上行脚において、Na+-K+-2Cl-の共輸送を阻害し、Na+、C l-の再吸収を抑制する。
    × ループ利尿薬であるエタクリン酸は、ヘンレ係蹄上行脚において、Na+-K+-2Cl-の共輸送を阻害し、Na+、C l-の再吸収を抑制する。その副作用として、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高尿酸血症、耐糖能低下、聴力障害などがある。

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