教科教育法国語2 第二課題

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    ※課題2 『山月記』の虚構性について中学校の学習指導案の論点から述べなさい。

     

    まず最初に『山月記』は、『人虎伝』をモチーフとしているものの、多くの点で相違も見られる。以下では、そうした観点から相違を指摘し、『山月記』の虚構性について明らかにしたい。
     まず、大きな相違点として挙げられるのが、ストーリーの性質である。李徴の性格・行動が悪かったために虎になったことは共通しているものの、元となった『人虎伝』においては、李徴はその後その愚かさを十二分に悟っており、奇話としての側面が強いのに対して、『山月記』においては、後悔の念こそあれど、李徴のエゴが継続しており、李徴が虎になったことはエゴの強さなど李徴の性格の悪い部分の発露だとする因果応報の話としての側面が強調されている。

     こうした見方を補強する部分は、随所に見られる。たとえば、『人虎伝』においては、李徴が横柄な性格で周りから憎まれていたというように抽象的にしか描かれていない一方、『山月記』においては、「詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。」(p.423、15~16行目)などのように、詩作への強い思い入れが描かれ、それ...

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