英文学研究(レポート第1設題)

閲覧数1,462
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    P6304 英文学研究(レポート第1設題)
    テキストと参考図書をもとにまとめたものです。

    第1設題:『灰の水曜日』について、あるテーマを選んで論述せよ。内容にふさわしいタイトルを付すこと

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「『灰の水曜日』について、あるテーマを選んで論述せよ。内容にふさわしいタイトルを付すこと」
    タイトル:魂の巡礼
    『灰の水曜日』について論ずるにあたって、まずは「灰の水曜日」の意味についてみていきたい。
    「灰の水曜日」とは、レント(四旬節)の第1日である。この日から復活祭までの日曜日を除く40日間、キリストの荒野での断食・苦難を記念して、信者は断食や懺悔を行う。つまり、『灰の水曜日』と題するこの詩編は懺悔の気持ちを中心とした宗教詩なのである。それまでのエリオットの作品が、宗教的な用語を使用することを回避し、消極的、逆説的な形がとられてきたことを考えると、宗教的な表現が積極的に使われるようになったこの詩編は、エリオットの姿勢の転回を示す重要な作品である。
     エリオットが信仰に救いを求めるようになったのは、あまりに早く大成した『荒地』の重い陰の下に、詩の主題と方法を模索していたこと、そして、妻との実生活上の確執による道徳的な苦悩があった。それゆえ、エリオットは、『灰の水曜日』について、この作品は神を求める人間という文脈で自分のもっとも力強い感情を明晰にしたものであると説明している。
    『灰の水...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。