物質と科学 レアメタル

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    内容説明

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    物質と科学
    ~レアメタル~
    生体はたんぱく質や核酸などを生命活動に利用している。金属元素は生体にとって必須微量成分のひとつであり、鉄、銅、亜鉛、コバルトなどは生命活動や健康と密接な役割をもつことが知られている。生体内における一般的な金属イオン(FeやZn等)を講義で紹介され、内容を聞き、理解していくうちに、私は「では、レアメタルイオンが生体内ではどうなのか、どのような働きを持つのか」と興味を持った次第である。希少な金属がなぜ生体内に必要であるのか、なぜこのような働きとなるのかを知るべくこのレアメタルイオンの生体内でのはたらきをまとめた。現在、非常に市場で騒ぎとなっているレアメタルは以下のような特徴がある。
    まず、コバルトイオンを調べた。体内で唯一、コバルトイオンを有する物質がシアノコバラミン、別名ビタミンB12である。
    化学式 C63H88O14N14PCo、(構造:図1)生体内では、血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用があるメチオニン合成酵素の補酵素として働き、プリンやピリミジン等の核酸合成に関与する。造血や神経機能等の維持作用を有するが、体内で合成されないため、主...