負担にならない気遣い(付け木「つけぎ」)
私は農家の次男坊として育った、その当時食べ物をお店で買う習慣は無く、お店も今の様に多くの食べ物を置いていなかった。その様なことから、年に何度かの行事、特に冠婚葬祭や、建前の際に色々なごちそうにありつけるのが小さい頃の最大の楽しみであった。また、その様な機会に頂いて来たごちそうや、各家庭で作ったごちそうを隣近所にお裾分けをする機会が多かった。また、日頃食べない珍しい食べ物(今では珍しく無いがその当時は自分の家で採れたもの以外は珍しかった様に思える)、も近所同士でお裾分けを行っていた。その当時の行為には、お互いに喜びを分かち合うと言うような、純粋な思いか..