国文学概論分冊2

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     私は明治・大正期の文学として大正五年に中央公論より発表された『高瀬舟』選んだ。
     『高瀬舟』を選んだ理由は、二点ある。一点目は『高瀬舟』は現在の社会でも問題として大きく取り上げられている「安楽死」や、現代の消費社会に生きる人々にとって必要であると考えられる「知足」をテーマにしていることである。そして二点目は医学者でもあり、文学者でもある森鴎外によって書かれた非常に深い社会的風刺を含んでいるということである。
     『高瀬舟』はまず第一場面で、「高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。~」という場面や設定の大枠を説明する。これは作者が読者に対してこれから始まる出来事をよりリアルに感じさせるためのものと考えられる。そして、このあと第二場面は、「いつの頃であったか。多分江戸で白河楽翁侯が政柄をとっていた寛政の頃ででもあっただろう。」という始まりでこの話の中心人物である喜助が登場する。喜助は今までこの高瀬舟で運ばれた悲壮感の漂う罪人とはちがって、これから島送りにされるというのにまるで遊山船に乗っているかのような楽しそうな雰囲気を漂わせていた。それを見ていた護送役の同心、羽田庄兵衛は不思議に思う..

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