日本の愛国心-戦後のタブー化構造とその崩壊

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    資料紹介

    敗戦後、戦争イデオロギーとして「愛国心」はタブー化され、現代の日本でもその傾向は根強い。本稿では、戦後日本の「愛国心」をめぐるタブー化の構造を概観した上で、それが崩壊した現代における問題の所在を探っていきたい。

    日本の愛国心-戦後のタブー化構造とその崩壊

    現代日本において、「愛国心」や「ナショナリズム」について語ることは困難なものである。近年、状況は変化しつつあるものの、同概念はいわばタブーとされ、政治的・公的な場で大々的に表明することは許されない。その背景には、当然「あの戦争」の記憶が横たわっている。天皇を頂点とした「愛国心」によって、「誤った」戦争が遂行された、このような記憶が「愛国心」・「ナショナリズム」をタブー化していったのだ。
    本稿では、まず戦後日本の「愛国心」をめぐるタブー化の構造を概観した上で、それが崩壊した現代における問題の所在を探っていきたい。
    一 戦後のタブー化
     戦後日本においては、「愛国心」や「ナショナリズム」といったものは、議論すること自体が非常に困難であった。その原因は当然、同概念が「あの戦争」を想起させるものであったからだ。
    戦争の時代において「愛国心」は究極的には「国のために死ぬこと」を意味していたといえよう。アジア・太平洋戦争期には「国」=「天皇」であり、「愛国心」はすなわち天皇に直結する「上からの愛国心」であった。この形態が典型的に示されたのが「国民精神.

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    日本の愛国心-戦後のタブー化構造とその崩壊

    現代日本において、「愛国心」や「ナショナリズム」について語ることは困難なものである。近年、状況は変化しつつあるものの、同概念はいわばタブーとされ、政治的・公的な場で大々的に表明することは許されない。その背景には、当然「あの戦争」の記憶が横たわっている。天皇を頂点とした「愛国心」によって、「誤った」戦争が遂行された、このような記憶が「愛国心」・「ナショナリズム」をタブー化していったのだ。
    本稿では、まず戦後日本の「愛国心」をめぐるタブー化の構造を概観した上で、それが崩壊した現代における問題の所在を探っていきたい。
    一 戦後のタブー化
     戦後日本においては、「愛国心」や「ナショナリズム」といったものは、議論すること自体が非常に困難であった。その原因は当然、同概念が「あの戦争」を想起させるものであったからだ。
    戦争の時代において「愛国心」は究極的には「国のために死ぬこと」を意味していたといえよう。アジア・太平洋戦争期には「国」=「天皇」であり、「愛国心」はすなわち天皇に直結する「上からの愛国心」であった。この形態が典型的に示されたのが「国民精神..

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