教科教育法国語1 第2説題

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    資料紹介

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    学校1年生の3学期に学習されている文学教材『トロッコ』(芥川龍之介)を、詳細に教材分析し、その構造や工夫を明らかにしなさい。
     八歳の主人公良平は、「去年の暮母と岩村まで来た」ことが最も遠出した記憶であるような、ほとんど村から出たこともないような少年だったと推察される。トロッコのある場所が、主人公の日常生活場所から離れた「村外れ」であり、トロッコは村から離れた鉄道工事の現場から土を運んでくる物であるから、主人公のトロッコに対する強い憧れは、まだ見ぬ外の世界(=現実)に対する憧れと通じていると私は考える。加えて、トロッコの置いてある「村はずれ」の工事現場は、「トロッコは村はずれの平地へ来ると、自然と其処に止まってしまう。」、トロッコの停止点であり、「線路の終点」がある場所であった。主人公にとっては外世界につながる出入口のように感じられ、「村外れ」を他の場所とは一線を画した特別な場所と感じられたのではないだろうか。
     少年良平のトロッコに対する憧れの強さは「せめて一度でも土工と一しよに、トロッコへ乗りたい」「乗れないまでも、押す事さへできたら」などの文章で示される。
    この主人公の憧れは二人...

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