『中世成立期の歴史像』を読む

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    私は、1993年東京堂出版発行の、十世紀研究会編『中世成立期の歴史像』を読んだ。とくに、三七三頁から三九一頁の福島正樹著『中世成立期の国家と民衆を考えるために -公門上訴を素材として―』に興味を覚えたので、その要点を述べる。
    平安時代ないし王朝国家期における民衆運動の研究は、一九六〇年代後半から七〇年代初頭にかけて行われた「人民闘争史研究」のなかで、さまざまな民衆運動のあり方が明らかにされた。
    その後、平安時代の民衆の運動については多くの研究者によって追求されてきた。特に、「住人・百姓等解」として一括して議論されてきたのに対して、「住人等解」から「百姓等解」へという変化があることを指摘されたことは、民衆の運動の変化を考える上で重要である。

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    『中世成立期の歴史像』を読む
    私は、1993年東京堂出版発行の、十世紀研究会編『中世成立期の歴史像』を読んだ。とくに、三七三頁から三九一頁の福島正樹著『中世成立期の国家と民衆を考えるために -公門上訴を素材として―』に興味を覚えたので、その要点を述べる。
    平安時代ないし王朝国家期における民衆運動の研究は、一九六〇年代後半から七〇年代初頭にかけて行われた「人民闘争史研究」のなかで、さまざまな民衆運動のあり方が明らかにされた。
    その後、平安時代の民衆の運動については多くの研究者によって追求されてきた。特に、「住人・百姓等解」として一括して議論されてきたのに対して、「住人等解」から「百姓等解」へという変化があることを指摘されたことは、民衆の運動の変化を考える上で重要である。
    この一方で、一九八六年に行われた歴史学研究会大会中世史部会での共通テーマ「中世国家における統合の構図」のもとでの、国家機構分析とイデオロギー分析の統一への試みや、近年論じられた国家イデオロギーとしての「撫民」「公平」論など、民衆と国家のあり方を考える上で極めて重要な提起がなされた。
    このうち、「イデオロギーとしての国家論..

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