海と毒薬を読んで

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    『海と毒薬』は、戦時中の九州大学医学部における生体解剖事件について物語ったものである。この事件は、戦争という非日常的な時代背景において、軍医という絶対的な地位に支配されながら、医師の権力争いと

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    『海と毒薬』は、戦時中の九州大学医学部における生体解剖事件について物語ったものである。この事件は、戦争という非日常的な時代背景において、軍医という絶対的な地位に支配されながら、医師の権力争いと傲慢さが引き金となって起こったのだと考える。しかし、こういった時代背景や権力争いを考慮しても、医療従事者の生命に対する尊厳価値の希薄さや、人間の最も根底となる善悪の判断基準、行動を決定する良心のあり方にも大きな問題があったと強く感じた。
     生体実験は、「医学的知識および医療技術を獲得するために人間の生体に対して行われる実験を意味し、常に人権を侵害する危険を伴うものである 」と定義される。つまり、生体実験は、新しい治療法が構築できるなどの利点を伴い、医学の進歩の貢献という側面からすると必要なことではある。しかし、医学の進歩を優先するあまりに人の生命や健康を脅かすことはあってはならず、対象者に対しては医師からのインフォームドコンセントが必要となる。インフォームドコンセントとは、「患者あるいは被験者が実質的に理解して、他人の支配を受けずに、意図的に、医療従事者に権限を付託することである 」。したがって、..

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