呼び寄せ老人

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    資料紹介

    子供は年老いた自分の親が、ひとりで、あるいはそれに近い状況で自活することに心配となり、無力感や後ろめたさを感じる。そのため、何とか策を練るが、自分の生活を顧みると、親の住む場所に生活の拠点を移すことが難しいため、自分の家に呼び寄せて共に生活しようと考える。親の側からすると、呼び寄せられることで、住み慣れた家、近所づきあいや友人の人間関係など、今まで築きあげてきた生活の基盤が大きく変化する。自分が残してきた足取りや習慣、古いものへの愛着が一気に除かれるということは何にもかえがたい喪失感になると考える。

    先日、実習において、デイサービスを見学し、介護保険制サービス内容について学んだが、デイサービスでは要支援から要介護まで合わせて7段階、また、40歳から(病状によるが)80歳あるいは90歳と幅広い年齢層の人を一緒の施設で受け入れていることを知った。半日、デイサービスで行われている行事に参加、あるいは見学したが、単調なレクレーションや活動内容であり、通っている本人は満足感や生きがいを感じることができるのであろうかと疑問をもった。

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    呼び寄せ老人
    子供が生活する場所に、年老いた親を呼んで一緒に暮らす「呼び寄せ老人」についての問題が取り上げられていたが、今から15年以上も前のビデオにもかかわらず、現在の日本の社会問題として取り扱うことに少しも違和感がないという事実にとても驚いた。果たして子供の住む場所に、親を呼び寄せて生活する方法は適切であるといえるのであろうか。
    子供は年老いた自分の親が、ひとりで、あるいはそれに近い状況で自活することに心配となり、無力感や後ろめたさを感じる。そのため、何とか策を練るが、自分の生活を顧みると、親の住む場所に生活の拠点を移すことが難しいため、自分の家に呼び寄せて共に生活しようと考える。親の側からすると、呼び寄せられることで、住み慣れた家、近所づきあいや友人の人間関係など、今まで築きあげてきた生活の基盤が大きく変化する。自分が残してきた足取りや習慣、古いものへの愛着が一気に除かれるということは何にもかえがたい喪失感になると考える。歴史に重きを置くことの多い高齢者にとって、環境の変化は最も大きなストレスとなると想像する。ビデオを見て、私は改めて、呼び寄せることは安易に考えるべきではないと思...

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