精神保健福祉の歩みを踏まえた上で、精神保健福祉法の概要について延べよ。

閲覧数3,910
ダウンロード数18
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1.精神保健福祉の歩み
     日本における精神障者に関しての最初の法律は1900年の精神病者監護法である。
     精神病者を地方長官(都道府県知事)の許可を得て、監護の責任者(主に精神障害者の家族)が精神障害者を私宅等に監置できるという法律である。 精神医療が十分受けられず、家族の負担も大きいという状況が生み出された。1919年に精神病に対する公共の責任として公立の精神化病院を設置する事を明記した精神病院法が制定される。国の予算が十分でなく、私宅監置は継続された事もあり、病院の設置はほとんど進まなかった。
     第2次世界大戦後、欧米の精神衛生の考えも導入され、1950年精神衛生法が制定される。この法律によって、精神病者監護法、精神病院法は廃止される。精神障害者の私宅監置が禁止される事となる。都道府県に公立の精神病院の設置義務も課せられる。 また、自傷他害のおそれのある精神障害者の措置入院と保護義務者の同意による同意入院の制度ができる。
     精神病院の施設整備費、運営費に対して国庫補助が行なわれる事もあり、民間精神病院が多数建設された(昭和30年4.4

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     精神保健福祉の歩みを踏まえた上で、精神保健福祉法の概要について延べよ。
    1.精神保健福祉の歩み
     日本における精神障者に関しての最初の法律は1900年の精神病者監護法である。
     精神病者を地方長官(都道府県知事)の許可を得て、監護の責任者(主に精神障害者の家族)が精神障害者を私宅等に監置できるという法律である。 精神医療が十分受けられず、家族の負担も大きいという状況が生み出された。1919年に精神病に対する公共の責任として公立の精神化病院を設置する事を明記した精神病院法が制定される。国の予算が十分でなく、私宅監置は継続された事もあり、病院の設置はほとんど進まなかった。
     第2次世界大戦後、欧米の精神衛生の考えも導入され、1950年精神衛生法が制定される。この法律によって、精神病者監護法、精神病院法は廃止される。精神障害者の私宅監置が禁止される事となる。都道府県に公立の精神病院の設置義務も課せられる。 また、自傷他害のおそれのある精神障害者の措置入院と保護義務者の同意による同意入院の制度ができる。
     精神病院の施設整備費、運営費に対して国庫補助が行なわれる事もあり、民間精神病院が多数建...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。