連関資料 :: 生徒を理解するとは?

資料:40件

  • 生徒理解の内容と方法
  •  生徒指導を実効あるものにするには、個々の生徒に応じた指導目標や指導方法を適切に立案・検討・選択するための前提として、その生徒の性格や成長の度合い、抱えている悩みや問題傾向、友人関係や学級集団の中における立場などをよく知ることが必要で、これらを総じて生徒理解という。では具体的にどのようなことが理解できるとその生徒をわかったことになるのかについて考えてみたい。  生徒理解の内容は、じつに多くの事柄に及ぶだろう。しかし大きく3つの側面にわけることができる。  第1に身体的側面である。生徒の体格や身体的障害などは外側から観察することができる。また観察だけでなく健康診断や体育の授業、スポーツテストの結果などで健康状態を容易に理解することができる。しかし、青年期は、例えば性的成熟度を受容することができないなど、非常に心と体のバランスがとりにくい時期であるため、身体的な問題が生徒の悩みや不安になることも多い。従って身体的側面を把握することは、生徒をわかるためには欠かせない事項となる。  次は心理的側面の理解である。生徒の性格・情緒的特徴(情緒安定性、方性、攻撃・協調性、自律性、主導性、病理的傾向)、習癖(食事・睡眠・性・排尿・排便に関する習癖、神経症的習癖、言語上の行動問題)を知ることは、一見無関係とも思えるようなことの間の因果関係や関連性を見出し、生徒の行動の原因を明らかにすることができるためである。また知能、学力、適性などの能力においては、将来の自己実現に向けて指導する場合とくに重要な意味をもち、さらに興味・趣味・価値観、要望・希望は生徒の進路選択や決定の際に必要不可欠となってくるため知る必要がある。  そして最後に社会的側面を捉えることも忘れてはならない。
  • レポート 教育学 生徒理解の内容 身体的 心理的 観察法 面接法
  • 550 販売中 2005/12/14
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  • 児童・生徒理解についての基礎理論
  • 心理学上の性格を考える上において、それを考える学派により多少の定義のずれはあるが、一般的に個々のさまざま経験により個人を特徴づける基本的な行動様式とみなすことができる。古くはクレッチマーによる体格気質類型論、ユングの向性論になど性格を類型化してとらえる考え方があったが、後にオールポートの特性論、キャッテルの人格特性論など、性格を多面的なものととらえ、行動の傾向によってその特性をどの程度持っているかを考える特性論が現実に即した性格の見方であるとして、現在まで主流となっている。 性格を築く基は家庭内での親子関係や周囲の環境などさまざまな外的要因が大きい。特に母親の養育態度は、子どもの性格形成の特に大きな要因となり得る。 詫摩武俊氏は母親と子どもとの関係を分析する中で、母親の態度を「支配的」「保護的」「服従的」「残酷」など十分類し、子どもの性格のあらわれ方を体系化してとらえた。たとえば過干渉の親のもとでは子どもは受動的で臆病、また神経質な性格にあらわれる場合が多く、逆に大らかに育てられた子どもはのびのびと、積極的で独立心旺盛な性格に反映される場合が多く見られる。氏の分類は子どもと最も近い、母
  • 教職 心理 性格
  • 550 販売中 2008/12/12
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  • 生徒理解と教育相談(2分冊)
  • 共感的理解とは、相手の立場に立って物事を考えたり当事者の心情を思いやったりすることである。相手の感情に近づき、共に感じ、その深さを理解することである。「社会的感受性」や「感情移入能力」ともいわれている。 最近は、子ども達を取り巻く環境が大きく変化し、少子化問題や家庭環境問題などの影響から、自己中心的に物事を考えて行動する子ども達が増加している。その結果、対人関係で上手くコミュニケーションがとれなかったり、集団から孤立しがちになったりするので、理由もなく弱い者いじめをしたり反社会的な行動をとったりという問題が生じる原因になるのである。 それでは、共感的理解はいじめの問題にどんな働きをするのだろうか。 被害者の救済と加害者の更生において、共感的理解は効果的とされている。被害者は身体的にも精神的にも傷ついていることが多く、体の傷は治せても心の傷はなかなか癒えるものではない。そこでカウンセリングが必要になってくる。 カウンセリングとは、言葉にできないひどい体験など、被害者が必死に伝えようとしていることを受け止め、そして共感的理解することで、被害者の心の安定を図ろうとするものである。そして、このカウンセリングにおける共感的理解が、いじめ問題の解決の重要な役割をもっているのである。 いじめを受けた子どもは心を閉ざしてしまうことが多く、カウンセリングを受けても初めから相手を信用することは少ない。そこで、相互の信頼関係をいかに築くかが重要となってくる。いじめの被害を受けた子どもの話を親身に根気強く聞いてやり、子どもの心が開いてきたところで、けしていじめられる側には非がないことを意識させたり、その後の対応策や加害者への恐怖の和らげ方などを話し合ったりするのである。そのようなやりとりを繰り返して、被害者の子どもの心にゆとりをもたらせるように、支援するのが、カウンセラーの役割である。 加害者の更生についても、共感的理解は必要である。加害者にもいじめの行動に至るまでに様々な思いがあり、カウンセラーは、加害者側の言い分を理解してあげることから信頼関係を築き、自己においての非を認めさせたり、いじめられた側の気持ちを考えさせたりなどを通して、屈折した心を更生させる支援を行うのである。 共感的理解は、カウンセラーに限定して行われるものではなく、日々生徒に接している教師にこそ必要なものであるといえる。 基本姿勢、方法としては、カウンセリング中、カウンセラーはクライエントの話をどう聞き、どう感じたのかをクライエントに伝えることに徹する。そうする事により、クライエントはカウンセラーをさらに受け入れるようになり、また、クライエントはカウンセラーの言葉から自分を客観的に分析することができるようになる。つまり、カウンセラーは常に自分自身をよく知り、自分が他人からどう見られているのか分析できる能力が必要である。 次に、カウンセラーは常に、クライエントの話を真剣に聞き、理解する事に勤めなければならない。理解するのは言葉だけではなく、感情やその言葉の裏にある隠された意味全てを指す。その他にもカウンセラーが頷いたり、クライエントの言葉を言い換えたり、話の鍵となる言葉を言い返したりしながら、クライエントに自分の理解を示していくことが重要である。人間は、自分で立ち上がる力、成長する力があるのだから、それを信じてクライエントを支えていこうとする姿勢である。 ここで、いじめを受けている生徒と担任教師との面接場面を想定して、共感的理解について二人の会話を例として挙げていく。ここではAくんがBちゃんをぶってし
  • 環境 子ども 教師 カウンセリング 社会 いじめ 生徒 問題 理解 分析
  • 550 販売中 2008/03/18
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  • 生徒理解と教育相談(1分冊)
  • はじめに、昔と今の子ども達の違いは何であるかを考えていく。 昔は貧しく、強制したり、管理したりすることがまかり通った。上位者に反抗することは許されず、子ども達の感情も抑えられていた。みな貧しさ故、価値観が統一され、上位者に見捨てられないように必死だったのである。 一方、現代の子ども達は、豊かな時代となり、価値観も多様化し、自分の考えで行動するようになった。不快なものは我慢できず、上位の言うことは反抗するようになった。そのため、感情の分化がうまくバランスをとれなくなり、キレやすい子が増加してしまったのである。 時代も180度変化し、縦社会から横社会へ、命令・支配・管理・服従・無個性・画一から相談・協力・協調・自立・責任・個性の時代へと変貌する。 そういった自由な風潮のなかで育っている現代の子ども達だからこそ、多種多様なものの考え方を持てるようになったのである。これは、むしろ良いことである。  しかし、1人の人間として大人に認められたいと、自立を望んで背伸びをしながらも、実際には未だに親に依存し続けなければならないという、矛盾した年代でもある。この年代の発達段階を「思春期」と呼ぶ。  「思
  • 環境 子ども コミュニケーション 教師 心理 社会 家庭 生徒 人間 自立
  • 550 販売中 2008/03/21
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