骨盤骨折

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    骨盤骨折

    骨盤骨折は非常に大きな外力によって起こる。同時に合併している血管損傷・腎臓・腹くう臓器の損傷が多く、受傷直後の全身状態が一見良さそうでも1~2時間くらいのうちに急変する事がある。死因原因の50%は出血である。

    骨盤を形成する骨が海綿骨であり、保存的治療でも骨癒合はスムーズに進み、偽関節などとなることは少ない。 例外として、臼蓋に骨折線が及んでいる場合には、後に変形性股関節症を招く可能性があり、観血的整復を行う必要がある。

    分類

    骨盤は骨盤輪によって体を支えている。骨盤輪の一部が切れると体の安定性が崩れる。骨盤輪の連続性が保たれているか否かで分類される。

    ・単独骨折

     ①裂離骨折

      青年期(筋起始部が弱な年齢)急激な筋収縮を伴う運動の際に生じる。骨盤に起始をもつ縫工筋・大腿直筋・大腿二頭筋などの強力な筋収縮によるもので、上前腸骨棘・下前腸骨棘・座骨結節に裂離骨折を起こす。数週間の安静をとらせることで治癒し、機能障害も残らない。

     ②腸骨翼骨折(Duvermey骨折)

    腸骨翼に加わった直達外力で起こる。腸骨翼には股関節外転筋の付着しているため、患肢に加重すると激痛を訴える。仙腸関節上方(腸骨稜)から上前腸骨棘に骨折線が入る。合併症がなけるば、安静にしていれば骨癒合を待つことで完治する。

     ③仙骨骨折・尾骨骨折

    尾骨骨折は、尻餅をつくことで起きる。多くは放置していても治癒する。 仙骨骨折では、時に膀胱直腸障害が起こる。

    ・骨盤輪骨折

    ①恥骨骨折・座骨骨折

    ②腸骨垂直骨折

    ③骨盤輪二重骨折

    ④Melgaigne骨折

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