『駈込み訴へ』に見る太宰治とキリスト教 垣間みえる「愛」について

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    『駈込み訴へ』に見る太宰治とキリスト教 垣間みえる「愛」について

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    『駈込み訴へ』に見る太宰治とキリスト教 垣間みえる「愛」について
    太宰の作品はすべて他者への求愛の歌であり、それへの絶望の告白なのである。
    『駆込み訴へ』は昭和一五年二月「中央公論」に新人特選として発表され、創作集『女の決闘』、私家版『駈込み訴へ』らに収められた。『駈込み訴へ』は「中央公論」からの初めての依頼に応じたものである。この雑誌の創作欄が持っていた権威は当時もまだ十分にあったはずだから、相当の意欲をもって書かれた作品に違いないが、美知子夫人によれば全文口述筆記によるものという。
    この作品はキリスト教では裏切り者とされている一二番目の弟子ユダの独白という形で展開されているが、太宰はけしてキリスト教信者であったわけではないとされている。実際に自分の誕生日である六月一九日に入水自殺をした太宰の墓は東京都三鷹市の禅林寺にあるし、もし太宰自身がクリスチャンであるのなら「自殺は罪」とされているキリスト教に対し背信行為をするわけがないからである。しかし、太宰が師として慕っていた芥川龍之介がキリスト教に傾倒していて、自ら命を絶った際にも芥川の枕元には聖書が置かれていたという。このことから少なか..

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