評論「カスターブリッジの市長」

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    老いと廃残の哀惜――トマス・ハーディ『カスターブリッジの市長』
                                     
    『カスターブリッジの市長』は干し草刈りの労働者からカスターブリッジの町長にまで出世したマイケル・ヘンチャードの一生についての作品である。ヘンチャードは、古い市場町カスターブリッジに近代的な技術をもたらしたファーフレーとの競争に負け町長の座だけでなく店舗,屋敷,恋人さえ奪われ,彼自身もファーフレーの使用人に成り下がってしまう。ヘンチャードは無一文になり愛してくれる友人や身内の者もなく荒野ヒースでかつての使用人エイベル・ウイットルに見守られて死んでいく。物語にはヘンチャードが出世していく過程はまったく描かれず,ひたすら彼が破滅する姿が描かれている。ヘンチャードがカスターブリッジの町長としての絶頂にいるのは大晩餐会の場面だけである。しかしこの宴会の最中でさえも、すでに彼の町長としての権威と名声には疑問の声が挙がっているのである。
    こうした僅かな市長としての活躍振りにも関わらず、なぜハーディはマイケル・ヘンチャードという個人名を題名にせず『カスターブリッジの町長』..

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