中世における日本の国民性

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    中世における日本の国民性
    ~『徒然草』の視点から~
     私は、現在、日本の古典文学について勉強しています。そのため、このレポートでは、中世である鎌倉時代に吉田兼好によって書かれた代表的な随筆である『徒然草』をもとに、古代から続く日本の国民的な要素について述べていきたいと思います。
     まず、日本という国は現在でも国民色が強く、他の国よりも民族的なつながりが大きいと感じます。しかし、私が古典文学と出会ってからは、古代は、現代とはまた違った日本の国民色を持っていたことがわかり、それらの国民色の影響が私たちの現代の国民色につながっていることがわかりました。それらの現代とは少し違った国民的な要素を『徒然草』から考えていきたいと思います。
     私が、この『徒然草』を読んで一番日本の国民性を表わしていると感じた部分は、『徒然草』の第137段の「花は盛りに」という段です。この137段の冒頭である「花は盛りに、月は隈なきを見るものかは。」という部分は『徒然草』の中でも良く知られた部分ですが、この段落で、吉田兼好は「桜の花は満開だけを見て、月は満月だけを見て楽しむものではなく、部屋の中でも見えない月のことを思...

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