商業史 分冊2 合格

閲覧数1,448
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    1、近代都市商人三井家について、江戸呉服店開店から明治末期までの動向について概観せよ
    2、丁稚制度と別家制度
    3、江戸幕府の発行した金貨、銀貨、銅貨について

    *丸写し厳禁です!参考程度にお願いいたします。

    タグ

    日大通信商業史分冊

    代表キーワード

    日本大学商業史

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    11 / 11

     一、三井家の歴史は、三井八郎兵衛高利が松坂から江戸に出て、一六七二~七三年に越後屋呉服店を開店させたことに始まる。その後一六八六年までに、江戸・京都に両替店を開き、京都に本拠をおき、元禄初年までには幕府呉服御用達、金銀御為替御用達を命ぜられ、大坂にも出店をもって三都にまたがる御用商人としての確固たる地位を築き上げた。

     高利は、呉服商としては従来の顧客中心の掛売り商法に対し、諸国商人への卸売、不特定大衆相手の「現金掛値なし」の店前売り、現金取引を行ったことで薄利多売による運転資金の高回転化、両替商としては公金為替取組みを請け負ったことによる多額の公金の無利子運用により発展の基礎を築いた。一八世紀後半頃までは営業財産は飛躍的に増加していったが、一七七〇年代をピークにそれ以降横ばいとなり、幕末においては呉服業が不振となり、両替屋の利益によってかろうじて維持されていた。

     明治維新後もなお沈滞し続けていた三井家だったが、一八九〇年前後に二つの重大な出来事により転機が訪れる。一つは三井炭鉱が払い下げられたこと、もう一つは中上川彦次郎が三井銀行の理事に就任したことである。...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。