学校制度と社会 第2分冊

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    ①「選抜・配置機能」

     学校教育の社会機能の一つとして挙げられるのが、社会成員の選抜・配置の機能である。生まれながらにして社会的地位が決まっていた時代では、ごく限られた者しか学校に行くことができなかった。このような時代では、学校教育は社会的・経済的地位を表す象徴的意味を持っていたため、子どもの選別に学校が決定的役割を果たすことはなかった。しかし、封建社会が崩れ、固定された社会階層や身分が崩れ、子どもたちを平等に扱う学校教育がなされるようになり、近代国家社会がより多くの有能な人材を必要とするようになったことにより、学校が選抜機能を果たすようになった。身分制度の崩壊とともに、学校と職業の結びつきが強められていき、立身出世にとって学校教育が重要な意味をもつようになっていった。社会は、一定の年齢までに異なる職業に人々に配置しなければならず、その役割を学校教育にゆだねているといえる。そして、学校教育の機会を等しく提供し、画一的に取り扱い、かつ同一期間に同一の基準で子どものある種の能力を評価することによって、選抜・配置の機能を担ってきた。国民の平等への要求と社会の人材養成と選抜への要求を、日本は...

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