民法3(債権総論)

閲覧数1,300
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    BがAから賃貸借契約に基づいて土地を借りていたところ、Cがその土地を不法占拠した。この場合、BがCに対して撤去を求める手段を考えなさい。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    BがAから賃貸借契約に基づいて土地を借りていたところ、Cがその土地を不法占拠 BがCに対して退去を求める手段としては、占有回収の訴えによるか、Bが対抗要件を備えていた場合、賃借権に基づく妨害排除請求権を行使できる。または、AのCに対する所有権に基づく妨害排除請求権をBは債権者代位権として、行使することができる。

     占有回収の訴えとは、占有者がその占有を奪われたときに、占有回収の訴えにより、その物の返還及び損害の賠償を請求することができる。(民法第200条)また、占有を奪われたときから1年以内に提起しなければならず、侵奪者の善意の特定継承人に対してはすることができない。(民法第201条3項)

    占有回収の訴えは、占有を奪われたことを原因としてその物の返還を求める訴えであるから、その訴えにおいて、その物の所有権が自己にあることを主張して物の返還を求めることはできない。ただし、別に所有権に基づく返還請求の訴えを提起することはできる。この場合、Bは所有権に基づく返還請求をすることはできないため、占有回収の訴えによって返還を求めることとなる。 

    債権は物件と異なり、物を直接排他的に支配する権...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。