P6305 米文学研究 科目最終試験 予想解答集(6題)

閲覧数5,016
ダウンロード数303
履歴確認
更新前ファイル(2件)

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    『米文学研究:小説の読み方/論文の書き方』対応です。
    あくまで参考資料としてご利用ください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    P6305 米文学研究 科目最終試験 予想解答(6題)
    【設題】『グレート・ギャツビー』を、語り手から読んで、その面白さを述べなさい。
     この作品の語り手はニックである。彼は1922年秋、ニューヨークから生まれ故郷に戻ったが、この作品は1923年から24年にかけて、1922年の夏の数ヶ月に起こったギャツビーとの出会いと別れを、彼が回顧する、という体裁をとっている。従ってニックは、物語の全てを知る、神のような語り手ではなく、彼自身も作中に登場する(しかも主要な)人物の1人である。
     彼が限界を持ち、人間らしい語り手であることは、例えば自分自身の紹介にも示唆されている。彼は「正直な人間である」と自称する一方、一時は恋仲となったジョーダンとの別れ際の会話で、「自分はそれほど正直者ではない」と彼女に言い返すことで、自身の主張を否定している。また、ニックは「人生はひとつの窓から眺めたときの方が、遙かにすっきりして見えるものなのだ」と語っている。しかし、ギャツビーとニックとが、トムの屋敷に招待された日の午後、ニューヨークに向かう途中で、同乗していたトム、ニック、ジョーダンがウィルソンの修理工場に立...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。