【玉川大学】教育の原理「教育の場としての家庭・学校・社会の関係の変容」

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    ※このレポートは、玉川大学通信教育部・科目名「教育の原理」平成22年度課題の合格済レポートです。
    教員による評価・批評は以下の通りです。

    <評価>
    A(合格)

    <批評>
    解説は時系列に整理されており、なお、自分の言葉で教育関係の変容の流れが説明され、
    まとまりのよいレポートです。
    ただし、テキストにでてくる各論者について、もう少しその名をとりあげて、言及するとさらによし。
    ____________________________

    このレポートでは、教育の場としての家庭・学校・社会の関係はどのように変わってきたか、その歴史的変容の過程を解説する。

     前近代社会は封建制度の下、門地や身分が社会秩序を形成していた。家庭の教育的役割は多く、自給自足の生活基盤のもとに宗教的(統制的)・経済的・文化的・教育的・性的機能を担っていた。この時期の学校教育は教える対象によってそれぞれ異なる目的を持ってなされた。たとえば、受益者が負担して通うアメリカの私立学校では、各家庭のもつ価値観を補完し父母の期待にそった形の教育がなされた。つまり、この期の学校教育は、家庭の価値観の延長線上に社会があるとはみなさず、家庭と社会は場合によっては対立関係にあると捉えていたのである。

    封建制度が崩壊し、それまでよりも広い範囲での社会移動や社会参加が可能になる近代社会になると、教育は世俗化され、すべての人々に就学の機会を均等に保障する公教育制度が発達した。封建社会よりも社会移動の自由度が高い近代社会では、高度な教育を受けることや、国に貢献することが、社会的地位を決定するようになり、これらが社会的秩序を形成していった。この意味で学校は個の尊重と公民育成の相反する2面性の育成を担わされ、近代国家が求める有能な人材の育成、すなわち選抜配置機能を担っていたのである。

    また、近代における産業化は自給自足の経済基盤を変化させた。つまり、生産と消費の分離、家庭生活と職業生活の分離、特に「母親」の就労、核家族化によって家庭の教育的影響力が弱まり、機能が弱まった。このような社会変化によって子どもの養護や保護、子どもの社会化を学校が担うようになっていった。子どもの養護内容としては、児童だけでなく幼児も保護対象となり、かつて家庭が担っていた食育や保健の分野を担当するようになった。

     子どもの養護や保護を学校が担うようになり、児童だけでなく幼児もその保護対象となれば、当然、学校在学期間は長くなる。その結果、学校が子どもの社会化を担う責任が重くなった。社会化とは、社会に順応することであるが、読み、書き、計算などの社会生活に最低限必要な技能を身につけさせることはもとより、生産に従事する社会の一員として必要な知識、技術、態度を習得させることである。

    上記のように、社会システムが変化し、養育や扶養といった本来、家庭が重要な役割を担っていた事柄は、家庭に代わる施設や場所が担うようになり、家庭本来といわれた機能は失われつつある。しかし、家庭教育を重要であるとする教育観は、学校や社会との関連の中で捉えられる時、その重要性は依然として残っている。

    近代社会になり公教育制度が確立すると、学校が個人と社会の関係の間に入り仲介的な役割を担っていく。
    初期には学校の積極的な関りが必要とされた。…

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    このレポートでは、教育の場としての家庭・学校・社会の関係はどのように変わってきたか、その歴史的変容の過程を解説する。
     前近代社会は封建制度の下、門地や身分が社会秩序を形成していた。家庭の教育的役割は多く、自給自足の生活基盤のもとに宗教的(統制的)・経済的・文化的・教育的・性的機能を担っていた。この時期の学校教育は教える対象によってそれぞれ異なる目的を持ってなされた。たとえば、受益者が負担して通うアメリカの私立学校では、各家庭のもつ価値観を補完し父母の期待にそった形の教育がなされた。つまり、この期の学校教育は、家庭の価値観の延長線上に社会があるとはみなさず、家庭と社会は場合によっては対立関係にあると捉えていたのである。
    封建制度が崩壊し、それまでよりも広い範囲での社会移動や社会参加が可能になる近代社会になると、教育は世俗化され、すべての人々に就学の機会を均等に保障する公教育制度が発達した。封建社会よりも社会移動の自由度が高い近代社会では、高度な教育を受けることや、国に貢献することが、社会的地位を決定するようになり、これらが社会的秩序を形成していった。この意味で学校は個の尊重と公民育成の..

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