【玉川大学】倫理学概論Ⅰ「義務論」「徳論」

会員540円 | 非会員648円
ダウンロード カートに入れる
ページ数3
閲覧数308
ダウンロード数0
履歴確認

    ファイル内検索

    資料紹介

    ※このレポートは、玉川大学通信教育部・科目名「倫理学概論Ⅰ」平成22年度課題の合格済レポートです。

    教員による評価・批評は以下の通りです。

    <課題>
    ⑴道徳に関する代表的な義務論を1200字程度でまとめなさい。

    ⑵道徳に関する代表的な徳論を1200字程度でまとめなさい。

    <評価>
    A(合格)

    <批評>
    的確にまとめられています。
    ____________________________

     このレポートでは、道徳に関する代表的な「義務論」と「徳論」についてまとめる。

    <代表的な義務論>

    一般的な意味の義務とは、道徳上、当然なすべきつとめである。簡単に言うと「・・・しなければならない」ものである。たとえば、「お金や物を借りたら返さなければならない」「悪いことをしたら謝らなければならない」「人を傷つけてはならない」といった事である。
    義務には、義務感を伴う。義務感とは恩恵を与えている人の期待に応えなければならないという感情である。たとえば、物を借してくれた人(恩恵を与えている人)の、返してくれるという期待に応え、きちんと返さなければならないと感じる感情である。

    この義務に関してさらに考察を加え、理論的体系的に論じたものの代表的なものに、ストア派の義務論・カントの義務論・フィヒテの義務論がある。
    ストア派の義務論は、ストイックなまでに理性に従うことが特徴である。一切の人間の行為の目標は幸福にあると考え、その幸福は、人間の本質たる理性に従って生きることによって得られるとした。そのために障害となる感情や欲求を抑え、理性の命令に従うというものが、ストア派の義務論である。

    カントは、義務を道徳法則にのみ従って行為することであるとし、損得や好き嫌いといったものに従ってはならないとした。つまり、損得勘定と義務を切り離し、義務を守らなければならないのは、それが義務だからであり、他の理由は一切関係ないということである。人を殺してはいけないのは、それが義務だからであり、死刑になるからでも、殺すと自分が損をするからでもないとした。これを道徳的義務と呼ぶ。

    この道徳的義務の具体的な内容は、自己自身および他者に対する義務に分かれ、それぞれに絶対に従わなければならない完全と強制ではない不完全とに区別されている。
    自己自身に対する完全義務の内容は、自殺の禁止・乱れた性の享楽や飲食の不節制の禁止・嘘をつくこと、貪欲になること、卑屈になることの否定である。これらは、生命や人間の尊厳を維持するための義務である。自殺を禁止するのは自己保存の立場からではなく、尊厳なる人間性を宿す生命を尊重するためである。また、嘘はいかなる嘘もついてはならないとし、方便としての嘘も悪とした。これは人間性の尊厳性を尊重するからである。
    自己自身に対する不完全義務の内容は、自己の素質の完全性の開発を命じ、感情的享楽を排し、能動的な労働や勤勉を説いている。つまり、自らを律して、積極的に労働や勤勉に取り組むことによって、自分の可能性を高める努力をすることがその内容である。

    他者に対する義務には愛と尊敬の義務がある。好意は親切な行為を生み、親切な行為は感謝を生む。しかし、同情は感情の浪費とした。好意と尊敬とが結合すると、そこに社交の徳が生じる。そのひとつが友情である。
    このように、カントの義務論は自己の完成につとめ、他人の幸福を促進することが特徴である。

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     このレポートでは、道徳に関する代表的な「義務論」と「徳論」についてまとめる。
    <代表的な義務論>
    一般的な意味の義務とは、道徳上、当然なすべきつとめである。簡単に言うと「・・・しなければならない」ものである。たとえば、「お金や物を借りたら返さなければならない」「悪いことをしたら謝らなければならない」「人を傷つけてはならない」といった事である。
    義務には、義務感を伴う。義務感とは恩恵を与えている人の期待に応えなければならないという感情である。たとえば、物を借してくれた人(恩恵を与えている人)の、返してくれるという期待に応え、きちんと返さなければならないと感じる感情である。
    この義務に関してさらに考察を加え、理論的体系的に論じたものの代表的なものに、ストア派の義務論・カントの義務論・フィヒテの義務論がある。
    ストア派の義務論は、ストイックなまでに理性に従うことが特徴である。一切の人間の行為の目標は幸福にあると考え、その幸福は、人間の本質たる理性に従って生きることによって得られるとした。そのために障害となる感情や欲求を抑え、理性の命令に従うというものが、ストア派の義務論である。
    カントは、..

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。