【玉川大学】社会科指導法Ⅱ(中学)「歴史的分野の学習指導案」

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    内容説明

    ※このレポートは、玉川大学通信教育部・科目名「社会科指導法Ⅱ(中学)」平成24年度課題の合格済レポートです。

    教員による評価・批評は以下の通りです。

    <課題>
    大項目「近代の日本と世界」から「産業革命」を 1 単位時間で学習するものと想定して学習指導案を作成せよ。単元名、想定する対象学年・学級、単元設定の理由と単元目標、指導計画、本時の目標などを記したうえで、本時の学習内容(導入、展開、まとめ)を詳しく述べ、最後に「評価」の基準を示すこと。あくまで教師による説明を基本にする(この時間全体を調べ学習や発表、意見交換の時間にしない)授業を実践するものとするが、「展開」において 5〜10分程度生徒による作業的時間を設け、資料の活用や思考力・表現力の涵養に当てるように工夫すること。自作のワークシートも作成し、添付すること。

    <評価>
    C(合格)

    <批評>
    全体にごく平均的な中学生には難しい。
    もう少し生徒目線に立って展開する必要がある。

    たとえば、本時の導入部は、以下を参考。
    「今、君たちが着ているものは何から出来てるんだろう?」
    →「自然に存在するもので衣類の材質になるのは何だろう?」
    →「ウール(羊毛)、シルク(絹)、コトン(棉)、麻のうち、棉にはどんな特長があるのだろう?すぐれた点は?」

    ワークシートは、発想は面白いが、機械・道具・乗物の名称を付記。生徒は解答に戸惑う。
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     このレポートでは、社会科歴史的分野、大項目「近代の日本と世界」から「産業革命」を1単位時間で学習するものと想定して学習指導案を作成する。

    単元名  :欧米の進出と日本の開国
    対象学年 :第2学年
    使用教科書:「新しい社会」東京書籍、2012
    使用教材 :ワークシート

    単元設定の理由:
     大項目「近代の日本と世界」では19世紀頃から20世紀前半までの歴史を扱い、我が国の近代の特色を世界の動きと関連させて学習させる。本単元では中項目ア「欧米諸国における市民革命や産業革命、アジア諸国の動きなどを通して、欧米諸国が近代社会を成立させてアジアへ進出したことを理解させる」ことを単元の目標としながら、中項目イの内容の取り扱い「開国とその影響については、(中項目)アの欧米諸国のアジア進出と関連付けて取り扱うようにすること」を受けて、中項目イの「開国とその影響」までを1つのまとまりとして扱う。

    「産業革命」については「工業化による社会の変化」という観点から代表的な事例(イギリス)を取り上げ、これを通して資本主義社会が成立したことや労働問題・社会問題が発生したことに気付かせる。さらに、産業革命の進展に伴って、欧米諸国が新たな工業製品の市場や工業原料の供給地を求めてアジアへの進出を強めたことに着目させる。…