中央大学通信教育 2012年度 外国法概論 第1課題

閲覧数2,930
ダウンロード数39
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    判例法主義と先例拘束性の原理との関係について論じなさい。ただし、レポートは次の項目立てでまとめなさい。
    判例法主義とはなにか
    先例拘束性の原理とはなにか
    先例拘束性の原理の確立
    先例拘束性の原理のもとでの法の発展
    1966年の貴族院声明

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.判例法主義とは何か
     判例法主義とは、英米法の特徴の一つであり、法の基本的部分の大部分が制定法によってではなく判例法によって規律されていること、および、法律家が新しい法律問題に直面した場合にその理論の基礎をまず従来の判例に求め、それを類推・拡張・反対解釈する等の方法で解釈する傾向が強いことを意味する。
     このため、判例法主義を採用する英米法の国々では、一部の例外を除き、原則として、法の主要部分がほぼ完全に法典によってカバーされることはない。そして、制定法が存在する場合にも、制定法を基礎に他の問題の解決の指針を得ようとすることは、例外的にしかなされない。英米法の伝統では、新しい問題を解決するために、法典の文言の背景にある「精神」、「立法意思」を探求することはなされず、法典の背景には古来の判例法体系があることを前提とし、判例法体系を遡って問題を解決しようとする。
     このように、英米法では、判例法主義を採用する結果、大陸法とは、各種の法源に対する実際ノアプローチの仕方が異なってくる。
    2.先例拘束性の原理とはなにか
     先例拘束性の原理とは、19世紀中葉に成立したイギリス法独特の原理であり...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。