東洋大学 通信教育 倫理学概説 課題1

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    「実践の意義」を考えるために、アリストテレスの「二コマコス倫理学」を取り上げて述べていきたい。
    二コマコス倫理学の冒頭では、「どのような技術や探求も、行為も選択も同じく、何らかの一つの善いものを目指していると考えられる」と述べられている。つまり、人間は常に善きものを目的として行為する。その場合、「最高に善きなるもの」とは、他の目的の手段となるものではなく、それ自身のために追求される絶対的な善ではなくてはならない。アリストテレスはこれを「幸福」であると考え、人間の最高善は幸福であり、それは人間に固有な性質(人間のアレテー・徳)とかのかかわりで生まれてくるべきである。したがって、人間の幸福は、欲情的・感覚的に生きることではなく、理性に従って生きることであるとして、「知性的な徳」を尊重する幸福感を主張した。
    アリストテレスは「知性的な徳」を最も価値を置いている。アリストテレスは知性の対象は真理である、と述べた上で知性を二種類に分ける。一つに理論的な知性である。理論的な知性は真理を真理のために求めるものだとする。その対象は必然的、永遠に変わらないものであり、例えば、科学的真理などがそれに当たる...

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