哲学概論分冊1

閲覧数2,968
ダウンロード数13
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    近代哲学に現われる「人間中心主義」について説明しなさい。
    <キーワード>
    「ルネサンス」「主観主義」「デカルト」「カント」「ベーコン」

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     近代哲学に現れる「人間中心主義」について、その成り立ちと系譜について以下に説明する。「近代哲学」を定義するためには、中世の人々の世界観や思想がどのような位置づけであったかを理解しなければならない。中世の人々の世界観は神と一体であり、決して切り離すことができないものであった。「スコラ哲学」では次のような二つの考え方があった。第一には、万物には魂が内在し、それが物質を動かす原動力となっており、段階を追って精神から天使を経て、最終的には神に至るという考え方である。第二には、神によって与えられた「位序(オルド)」の信仰である。神によって与えられた位序により、人々の生活は決まると考えられてきた。このような世襲的で階層的な考え方は、身分制度と同様、中世の人々が描く無限地獄から抜け出すことのできない世界観となっていた。
     この永遠にも続くと考えられてきた封建的状況を打ち破ったのがルネサンス運動である。「ルネサンス」は人文主義、文芸復興、宗教改革運動など様々な顔を持つが、それらはすべて神によってではなく、人間による、人間の知識をひたすら求める「人間中心主義」と呼ばれるものであった。つまり、ルネサンス...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。