通信教育、レポート評価A(A~D判定中)のものです。
参考文献は中央法規2009などです。
文字数1498字程度です。
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ソンダースは、死にゆく人々へのケアを「ターミナルケア」と呼び、ホスピスケアや緩和ケアにその理念が引き継がれることになったが、これらの用語は混在して用いられていた。そして、1995年前後から北米を中心に新たに「エンドオブライフケア」という用語が用いられるようになった。日本では、まだこれらの用語が混在して用いられている。しかし、日本では、訳語として「終末期ケア」が用いられることが多い。
高齢期の終末期の特徴として、リンらは、高齢者の死に至る経過に次の三つのパターンがあることを示した。
がん:脂肪の数種運間前に全身の機能が急激に悪化するパターン
慢性疾患(臓器障害(心臓・肺など)):急性憎悪と緩解を繰り返し、徐々に2~5年で悪化するパターン(経過の後半になると治療して改善するかどうかの予測は困難)
老衰や認知症:5年以上わたり徐々に機能が低下するパターン
そして、死にゆく人をめぐるケアの定義や理念に共通する原則を踏まえ、高齢者の終末期の機能を活かしたケアの基本的な考え方をまとめると次の五つになる。
高齢者の死の迎え方の希望を尊重し、家族や重要他者とケアチームが意思決定のプロセスを...