法制史(西洋) 課題1

閲覧数1,511
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ローマにおける法と訴訟について

    タグ

    法制史 (西洋)東洋通信守屋

    代表キーワード

    法制史

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    罪刑法定主義や疑わしきは被告人の利益にという言葉は、古代ローマ共和制の時代に形成された法の概念が発達したものである。

     ローマ法の市民法ができるまでは、法というものは、特定の階級の人々が守るべきものであった。当時の国には、階層や階級の差別があたり前のように存在し、これが国制の個性を示した。

     しかし、ローマ法で市民法という概念が完成した。つまり、特定階級以外の人々も守らなければならなくなった。これの発端は、元老院と民会集会の間で徐々に体系化され、口頭の伝承に基づいて成長していった。口頭の伝承となると両親から教わった習い、慣習、伝統をあり所にした。

     こうして、市民法が発達していくと司法のための官職が必要となっていった。そこで現れたのが軍事指揮権や警察・強制権を持つ政務官であり、裁判権を担うようになる。政務官は一年の任期で選出される。政務官は、下層民の刑事事件について裁判権を行使した。

     また、反逆罪のような重大な犯罪は当初、民会や陪審裁判に訴追されていたが、紀元前2世紀中頃から常設の裁判機関を設置した。

     しかし、この陪審員は政治の中枢を担う元老院の貴族であった。この時代に、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。