国文学概論 分冊1 2013 合格レポート 日本大学通信教育

閲覧数2,657
ダウンロード数45
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    課題 物語文学の流れを概観する中から、その美意識の変遷を踏まえて、「文学」の果たす役割について考察しなさい。

    合格レポートです。参考程度にご利用ください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    国文学概論 分冊1 平成25年報告課題
    <物語文学の流れを概観する中から、その美意識の変遷を踏まえて、「文学」の果たす役割について考察しなさい。>
     物語文学は平安時代の中期から鎌倉、南北朝時代にかけて貴族の間で享受された、虚構の、仮名によって書かれた文学形態である。民間の説話や漢文伝奇を素材として枠組みや場面に利用しながら、新しい社会や文化の動向を適確に捉えて主題化し、登場人物に造型していったのが、伝奇的な仮作物語であった。そして、『源氏物語』絵合の巻に「物語のいできはじめのおやなる竹取の翁」とあるように、その始発は『竹取物語』とされている。
     『竹取物語』は白鳥処女説話を骨子とし、現実的で伝奇的な世界を、美意識を持って描いている。かぐや姫へ求婚する五人の貴公子が難題に対処する難題求婚譚の要素をもつ。昇天の部分では、天上的なものと地上的なものとの対照のうちに人間のあり方を探ろうとし、「今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひいでける」を、本来天上人であるかぐや姫が地上人に対して情けをかけ、それを歌で感情的に表している。
     続く『宇津保物語』は、『竹取物語』の伝奇性を琴の奇端の上に受...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。