佛教大学 2012 Z1316 「教科教育法情報」 第2設題レポート A判定

閲覧数2,335
ダウンロード数37
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学通信課程、2012年度の「教科教育法情報」第2設題レポートです。

    【第2設題】情報通信技術の進展は、単にコンピュータやインターネットが教室に導入されるという問題だけでなく、パラダイム転換が重要であることが指摘されています。そのときのパラダイム転換とは何を意味しているかを批判的に考察してください。

    A判定を頂きました。所見は以下の通り

    「情報通信技術の進展がどのような負の側面をもたらすのかについて学習理論を踏まえたうえで記述できています。また、パラダイム転換についても正確に答えられており、情報科の教員に求められる資質についても丁寧に記述されており、大変秀逸なレポートだと言えるでしょう」

    本稿では学習理論の変遷を軸に、現代の情報化社会における教育の在り方について考察しています。
    主要参考文献に教育工学事典を充て、補助的にウェブ資料やポストモダニズム関連の書籍を用いました。
    キーワード意味内容のつかみや、参考資料の把握にご利用下さい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    現代教育におけるパラダイム転換は、情報科だけでなく全ての教科に於いて必要とされている。本稿ではまず、行動主義から構成主義、社会構成主義への変遷について概観し、学習理論における学習観の転換を整理する。次にパラダイム論について説明し、情報科教育におけるパラダイムの転換について考察していく。

     1970年代までの教育現場における学習とは、学習者を受動的な存在と見なし、そこに知識を与える、行動主義と呼ばれる学習理論が主流だった。心理学の評価原理に端を発する行動主義は、学習効果の見極めをテスト結果や成績によって証明させる。代表的なものとして挙げられるのはB.F.スキナーのプログラム学習で、計算ドリルやタイピング学習ソフト等、徹底的な反復により課題処理のスピードを上げ、課題遂行能力を上げる、というものであった。行動主義的教育は試験の成績を上げたが、学習者の能動的態度が養われ難い、客観的な試験結果のみによって成績評価を決定する等の問題を内包していた。教育における学習者は人間であり、人間には個性や自主性が備わっている。行動主義的な教育においては、この事実を見過ごしていたといえるだろう。

     この行動...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。